日記

てっきり「また海外での吹き替え声優の
ことだろ」と思ってたら…。

つい最近、お名前を出した矢先の訃報。
そっか、とうとう…。

富田耕生氏といえば、21世紀以降の
アニメファンにとっては馴染みの薄い
声優さんになってしまってるかも
しれないが、自分の世代にとっては
幼い頃や青春期には至るところで
お声を耳にしていたものだった。

TV報道なんかでも、代表作としては
もっぱら「ドラえもん(初代)」と
「バカボン」のパパが挙げられてる
ようだが、前者はそもそも作品の
存在自体がほとんど世間にも認知
されてないくらいだし、後者は2代目で
どちらかといえばバカボンのパパの
声優としては初代の雨森雄司氏の
方が、世代的にも印象としては強い。

やはり富田氏で真っ先に思いつくのは
「マジンガーZ」のドクターヘルや
「ゲッターロボ」の早乙女博士を筆頭
とする数多くのロボットものの博士役、
そしていくつもの手塚アニメで多くを
演じた「ヒゲオヤジ」役だろうか。

もちろん「キューティーハニー」の早見
団兵衛をはじめとして、「ダンガード
A」のタマガー、「スタージンガー」の
ドン・ハッカなど、コメディ・リリーフと
しても大活躍されていた。

そして80年代ロボアニメファンには、
何と言っても「ボトムズ」のゴウトは
外せないだろう。

まさに昭和の名声優と呼ぶにふさわ
しい大ベテランだった。
最近めっきり声を聞く機会が減っていて、
体調なども心配していたのだが、
それが現実のものとなってしまった。
残念でならない。ご冥福をお祈りします。



※これで「ボトムズ」の新作続編が
創られても、ゴウトの声が代わるのは
避けられなくなってしまったが、あの
役は余人に代えがたい。
創るのだとしてもゴウトはもう登場
させない展開でお願いしたいものだ。
(バニラと再会したキリコに「そうか、
とっつぁんはもう亡くなったのか」と
ポツリと語らせるとかでいいから。)

ウルトラマンAががっつり客演する、
というので、TV放映を観てなかった
ことでもあり、配信で観てみた。

『ウルトラマンＺ』第19話「最後の勇者」


そもそもAが単独で救援に来ると
いうのが珍しいので新鮮。
最近のニュージェネウルトラの
傾向でもあるけど、想像以上にAの
出番も比重も多くて、旧来のファン
へのサービスもたっぷりだった。

感心させられたのはウルトラマンと
怪獣の戦闘シーンの足元に、小さな
人間をはめ込んだり、長回しで
ビーム乱れ撃ちの戦闘シーンを
360度グルグルと猛スピードで
カメラが移動し続けるといった凝った
映像など、もう放送も終盤に差し
掛かっているというのに、手間の
かかるカットやアングルや処理に
いとわずに挑んでいたこと。
製作スケジュールはそんなに逼迫
していないのかな？

360度回転のカメラワークはバラバの
登場する『ウルトラマンA』第14話

「銀河に散った５つの星」にも似た
ようなカットがあるので、バラバの
目ン玉が飛び出るのも含めて
オマージュなのかな？

エースバリヤーを張りながら突進
しつつ光線を撃ちまくるシーンも
なかなかユニークで見応えがあり、
総じて旧作へのリスペクトと新たな
描写を程よく観ることができて、
面白かった。

ちょっとというかメチャクチャAが
喋り過ぎというか、技名もすべて
逐一叫ぶのは違和感もあったけど、
まぁニュージェネウルトラマン達は、
巨大化しても戦闘中でもベラベラ
喋るのが当たり前になってるので、
共演してるときにAだけダンマリで、
シュワッ！ヘアッ！しか言わない
というのもアンバランスで不自然
だから、やむを得ないだろうね。

そのAの声、何だか納谷悟朗氏に
けっこう似た声の声優さんを
連れて来たなぁ…、なんて思って
クレジットを確認してみたら、何と
北斗星司ご本人じゃないか！！
似てると感じたのはただの偶然か！
お歳を召されてこんな渋い声に
なっていたとは。

→『【ウルトラマンZ】ウルトラマンエースの技名連呼にはこんな理由もあったのか…』

違和感と言えばエースのマスクも
微妙に印象が違う、というか目の
大きさと位置がなんか違う感じが
して、ちょっとカッコよくなかったかな。

反面、体型はスマートになってるのが
むしろ違和感になってたりもして。
やっぱエースと言えば胴長短足、頭
でっかちの、ずんぐりしたイメージ
だったもんで…(^_^;)。