松文館 発行の「背徳家族」の表紙原画。
そうは見えないだろうが、実は部分的にCGを導入した初めての表紙である。
基本的な塗りはコピックではあるが、背景（ベッド）・キャラ（裸体）・エプロンなどそれぞれを
別紙に作画し、モニター上でレイヤー合成しているのだ。


だからエプロンをどけると全裸の女体が…(^_^)！
併せて色調調整や比率の調整・細部の修正・仕上げ効果・部分的な塗りの補正なども施している。

よくCGを使い始めの絵描きさんが不慣れから、ただ「ブラシツールで塗ってみました」といった感じの
とても単調な彩色をしてしまったりすることがあるが、それだけは避けたかったので、
オールCG着彩はもっと慣れてから…まずは手塗りの補助（≒ブラッシュアップ）の手段として
デジタルを活用しようと思ったのだ（「HAPPENNING！」のときも、何もいきなり全面CGで着彩
するつもりなどは毛頭なく、手書きとのミックスを考えていた）。
結果的に大してCGの効果は発揮されていない仕上がりにはなったが、元々まだ思い切りよく
活用する段階には踏み込めないでいたので、ステップとしてこれはこれで良かったと思っている。