咆哮！ΖΖ

何かと味噌っかす扱いのΖΖ。
とうとう劇場版の流れでは黙殺される(無かったことにされてしまう）憂き目に。

作品としてはともかく、頭に波動砲を装備しているという、
ビジュアル的に判りやすいハッタリの利いたメカデザインは、けっこう好みだったりする。
惜しむらくは劇中でそのパワフルさを効果的に描かれたことが、数えるほどしかなかったことか。
（ザクIIIごときと力押しで互角の勝負だったりするのもそうだが、旧式MSをいくら倒しても…ねぇ？
しかもジュドーが操縦してるときより、ルー･ルカが操ってるときのほうが、
圧倒した活躍を見せるってのはいかがなものか、と。
いやザクIIIに関しては、ザクIII改も含めて強く描かれすぎってのもあるんだけど、ね。

そもそもハイメガキャノンで敵を粉砕したことがほとんど無い、ってのも問題アリすぎ。）
描かれ方でずいぶん損をしたガンダムだと思う。

ちなみにガノタの間では、すっかりΖΖガンダムと呼称されるのが当然となっているが、
もともとは(番組タイトルと同様に）ガンダムΖΖが正式名称のハズだった。
サンライズの公式見解としても、そう表明されたことがあった(*)のだが、
よほどみんなガンダムΖΖと呼ぶのがイヤだったのか、ファンレベルどころか
アニメ誌のライター諸氏まで応じなかったこともあって、まるで普及・定着しなかった。
今ではサンライズの設定資料中でもΖΖガンダムと記載されてしまっている模様である。

(*)…徳間書店刊『月刊アニメージュ　1987年9月号（通算111号)』の記事中だったと記憶しているが、
　　　現在現物がどこぞのダンボール箱の奥に眠ったままで確認できない。＞申し訳ない。┌(_ _;)┐
　　　なるべく近いうちに発掘し、正確な引用出典に書き改めたいと思う。